NBロードスター(NB6C 3型)に試乗しました
お友達のNBロードスターに試乗させて頂きました。
NBに乗るのは1600/1800問わず今回が初めてです。
経緯を説明するとお友達のWEBに
当サイトでは、スポーツカーのガチンコレビューを行なっています。我こそはという殊勝な方がいらっしゃれば、ご一報いただけるとありがたいです!
と書いてあったので、自分のNAロードスターを試乗してもらう代わりにNBをお借りしたと言う話です。
自分のNAロードスターはNA6CEの中期型、標準車なのでPS、PWありません。ACもありません。
ブレーキディスクがNA8C用で大きく重くなっていますが、シートが軽くなっているので標準車のスペックをそのまま信用すると車重940Kgです。
お友達のNBロードスターはNB6Cの3型のWebTuned(NR-A&VS B interior)で、車重1,050Kg。DHT付きでこの重量だそうです。
エンジンは両車B6型式1600ccと同じですが、NA6CEは120/6500(ps/rpm)14.0/5500(kg-m/rpm)、NB6Cは125/6500(ps/rpm)14.5/5000(kg-m/rpm)と出力アップされ、エキマニがNA6CEは4-1、NB6Cは4-2-1と味付けも変わっています。
デフはNA6はビスカス、NBはトルセンとなります。
参考ページ:NBロードスターは軽いのか?
外装はよく見るので発見や驚きはありませんでしたが、鍵を受け取ると開錠・施錠がリモコンで出来るようになってました。エンジンスタートもクラッチ踏まないとセルが回らないって事だし、NAからNBへの進化って凄いと改めて実感しました。NB3なのでOBD2も付いているし。
運転席に座りステアリングを握るとエアバッグが装備されています。出たの頃にエアバッグ付きステアリングは重く慣性が付いて操作しにくいなんて聞いた事がありますが何も違和感ありません。油圧パワステなので軽く操作できてしまっているからかもしれませんが。
座席は形状は違いますが両車Mu-len、ネットシートです。でもハンモック感が自分のよりはあまり感じられませんでした。バケット形状で太もものサポートがよく言えば守られ感はありますが、悪く言えば窮屈でした。
シートベルトもNBは今時の仕様で常時テンションがかかっているので窮屈と感じたのかもしれません。
NAはテンションかかりますが、ちょっと引っ張ってあげると固定する箇所があるので、シートベルトをゆるく止めておく事ができるのです。
ぶつかった時にシートベルトに余裕があるとその分、体が移動するのでベルトで体にダメージが入る=危険となるので常時テンションがかかる方が安全となります。
座った印象の続きですが、自分はM2仕様になっているのでシフト付近は何もありません。純正仕様ならば気にならなかったかもしれませんが、肘がコンソールに触るときがありました。操作に支障が出るほどの事は無いので気にすることは無いとは思います。
NAには無いドリンクホルダーは嬉しい装備ですが、ドリンク入れたまま運転できるとは思えません。
トランクを開けてみると全面カーペット張りで豪華仕様。テンパータイヤとバッテリーも床下に収納され平面になっているので荷物を入れるのは簡単になったと思いました。ナンバー灯がトランク内のランプも兼用しているアイデアは関心します。
NAは凹みはあるはテンパータイヤはむき出しで横にはバッテリーも見えるので物によってはパズルの様に入れる順番を考えないと入らない場合が出てきたりします。
パンダグラフ・ジャッキを確認すると先日のベリーサ用と全く同じでした。
NAはトランク内から給油口を開ける事ができますが、NBでは内張剥がさないと出来なくなりました。
エンジンスタートして走り出して最初に思ったのはクラッチのストロークが大きい。普段足を引いていた量ではペダルに当たる感じです。ブレーキペダルもストロークが大きいのかヒール&トゥをしようと思っても、ブレーキを踏みながらだと踵はアクセルに届きませんでした。ある程度は調整できるので好みでセッティングしたら良いと思います。
フットレストがNAと異なり角度が緩やかになったのでロングツーリングでは足首の負担は少なそうです。
クラッチと言えば、シフトノブが軽いウッドだからか2速以外でもシフトチェンジに引っ掛かりを感じる時がありました。クラッチを踏むタイミングと合えば軽くスパっとシフトチェンジができる事もあったので慣れの問題かと思います。シフトの左右へのバネも強く感じたのもシフトノブの軽さから来たのかもしれません。
次に感じたのはブレーキが利くって事。
自分のはNA8仕様にアップデートしていますがさらに利きます。聞けばNR-AなのでRS用のブレーキって事なので納得しました。
ABSが付いているので試そうと思いましたが、ミューの低い道路を見つけられなかったので何事もなく止まる事が出来ました。
さらに走っていると、信号待ちから発信する時少しもたつくと言うか加速しないと言うか。
車重が100Kg以上違うのでその影響なのかもしれません。自分のはフライホイールを軽量化していますが、元々NAよりNBの方が軽いので差はない気がします。
回転が上がってしまえばいつもの感じで走りました。そしてハンドリングは素晴らしくNAより軽快に走れてスパっとフロントが入ります。ND初期みたいに切れ込みすぎることもなく思った通りのラインでコーナーを曲がれるので山坂道は楽しそうと思いました。
DHTの恩恵なのか車内からカタカタとか異音がしません。荒れた路面でもNAのように賑やかになりませんでした。DHT無しでNBを乗ってみたいと思うところです。
NB出たての頃はNBガゼットやフロア下のメンバー等入れようと思ったこともありますが、今の純正仕様のゆるいボディが適度に流すには丁度良いと思う今日この頃です。
NA中期型なのでデフ付近に1本だけバーが入っている仕様。
NBはNAの正常進化と聞きますが、乗れば納得です。
そうは言っても20年前以上に生産終了されたNBですから、現代の車って訳ではありません。
ABSは付いていますが、トラクションコントロールや横滑り防止など電子デバイスが無いし、アクセルペダルもワイヤー直結でスロットルをコントロールしている古い設計です。それが逆に現代の車には無い魅力なのかもしれません。
「このクルマを手に入れるほんの少しの勇気を持てば、きっと、だれもが、しあわせになる。」
これは今でも通じる名言です。
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